プラスチック問題について思うこと2

さて、時間が空いてしまいました。

すみません。

 

前回の続きです。プラスチックゴミから石油に戻すという事を行なっていた企業のことです。

 

この企業が直面した壁という所を自分なりに考え、また周辺の企業様に話を伺った結果、1つの答えにたどり着きました。

 

それは、原料(家庭から出るプラスチックゴミ)の質の悪さです。

家庭から出ているわけですから、ケチャップののボトル。醤油の入っていたボトル。

いくら綺麗に洗ったとは言っても少しはケチャップや醤油がついていますよね。

 

それが積りに積もって、質の悪い原料が集まったのではないかと考えました。

 

工業用廃プラは家庭用と違い、あまり汚れていません。原料の純度が高いため、欲しい目的物が得られる状態だと思います。

 

家庭用のプラは不純物が多く、良質な油が取れないのでは?と私は考えました。

 

例えば、塩などが付いていれば純度の悪い油になりますし、砂糖などが付着していることもあるでしょう。家庭用のプラゴミのデメリットは原料の純度が低い。ここが問題です。

 

思うような油が作れなくなったことが原因の一つではないかと考えられます。

 

家庭用のプラゴミがガソリンになればそれは嬉しいですが、純度という面では壁があると感じます。

 

 

昔東京ではプラゴミを燃えないゴミに分類して埋め立て地に埋めていたそうですが、いくら経っても土に還らないプラは厄介者だったでしょう。2008年ごろですかね?

この辺りから燃やすようになりましたね。

 

最近、大学や公共の施設で見るようになったプラの箱。また分別して...何するんだろうと思っていましたが、どうやら資源ごみという位置付けで海外に処理を頼んでいるようですね。

 

現に中国が環境を守るために、廃プラの輸入を制限したらペットボトルやプラゴミが国内にあふれかえりましたね。。。

よく新聞で目にしました。

 

 

どんだけ中国に頼っていたんですかね。

グラフや数字があった方がわかりやすいですよね。

『PETボトルリサイクル推進協会』のHP中に統計データというページがあります。その中に使用済みPETボトルの輸出状況というページがあるので観てみてください。(資料参照です。このデータについて少し書きます。)

財務省貿易統計とカッコ書きで書かれているデータです。

 

あくまで参考程度でいいです。

2017.18.19年の比較ができます。

18年と19年の比較では2018年の10月を境に輸出量が減っています。

 

中国政府による廃棄物の輸入規制が始まった年ですよね。

規制は、2017年12月末からの適用で家庭系廃プラスチック8項目と書かれてます。

2018年から始まるという解釈でいいと思いますが、2018年6〜9月は普通に中国に輸出しているのはなんなのでしょうか?

 

項目には、家庭系プラ8項目の中に廃PET飲料ビンと書かれていたため、ペットボトルが対象になっていることがわかりました。

 

8項目の中にはプラスチックゴミについても書かれていました。

 

日本は「中国にペットボトルゴミを渡せないなら自国で処理しよう!」

とは思わなかったみたいですね。

輸出状況(『PETボトルリサイクル推進協会』HPより)が書かれているデータを見ればわかりますが、香港,韓国,台湾,ベトナム,タイ,マレーシアに振り分けて輸出しています。

 

相当中国が頑張ってくれたおかげで今まで円満に処理できていたようです。香港などの国にも規制前から送っていますが、中国と比べたら少ない量を送っていました。

 

現在は、韓国をトップに日本から近い国が日本のペットボトルの処理を担ってくれている形ですね。

 

やはり、韓国は地理的に近いという理由で輸出量が多くなっているのではと考えられます。

 

政治的な対立で日韓関係がねじれると廃棄物問題が大変になると感じます。韓国まで廃ペットボトル輸入禁止になったら日本はどこの国を頼るのでしょう?

 

輸送コストなどを見て韓国,台湾,香港あたりがいいんでしょうね。

 

ペットボトルがこんな状況ですから廃プラスチックも同じ様な形で隣国に助けてもらっていると推測できます。

(データをまだ探していないので、時間を見つけて、また書きます)

 

相当頼ってますよね。

YouTubeに2008年アップロードされた1本のTV番組が私の目に止まりました。

番組内容はペットボトルが国内で手に入らないと嘆いている方を取材した映像でした。

全部中国に流れてしまう。とカメラに向かって言ってましたが、10年経つと状況がガラッと変わるなんて思わなかったでしょう。

 

横道にズレました。

 

中国の環境規制がかかる時など、新聞で結構騒いでいました。行き場のないプラスチックだとか。。

 

これだけ豊富にあるプラスチック見方によってはゴミですが、角度を変えたら資源ですよね。

 

この資源を隣国にあげるのはもったいないのでは?と感じてしまします。

 

例えば、廃プラを欲しくて貰ってくれる国と要らないゴミを処理してくれる国。この関係はいい関係です。

 

しかしながら、データを見ればわかるように、いい関係でゴミの受け渡しをしている様には見えないです。

 

日本がゴミをもらう立場になったら、嫌ですよね。

いくら資源物といってもゴミですからね。

 

ゴミまで海外に頼るなんてもったいない。

コストをかけて、エネルギーをかけてわざわざ隣国に廃プラ(エネルギー資源)を渡しに行かなくていいでしょと思ってしまいます。

 

ペットボトルも飲み終わったら、ラベルを剥がしてキャップを外して、水を使って洗って、分別して……手間暇かけたものが国内で使われず海外に行くんです。

 

多分、ペットボトルからまたペットボトルになるのかな?!なんて思う方や服になるんでしょという方、ボールペンや下敷きかと思う方もいるかもですね。

 

海外に渡ったペットボトルってそんな使われ方してないと個人的には思ってしまいます。

ここは調査が必要なので少し待ってください。

 

でもそれって一部ですよね。製品に変わるペットボトルよりサーマルリサイクルやケミカルリサイクルに変わるペットボトルの方が多いと感じます。

コストをかけてまでリサイクルする必要はないです。何のためにリサイクルなのかわかりません。

 

環境のためのリサイクルならエネルギーをかけてまでリサイクルはしない方が良いですよね。

 

アピールのたのリサイクルなら…

 

一度『PETボトルリサイクル推進協会』のHPに行って見てください!新たな発見がありますよ!

 

どうせ海外に行って処理されるなら国内で処理された方が絶対環境に良いと思ってしまう。

 

今日はこんな感じで締めます。

次回は、どうすれば、ペットボトルやプラスチックを納得する形で処理できるのか考えたいと思います。

 

今回は長かったですかね。

次回は短めに....